ピラティスとは、1人のドイツ人男性である「ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス」によって、20世紀前半に真の健康と幸福を手に入れるために提唱された身体調整法です。
人の身体は、外側の大きな筋肉【アウターマッスル】を鍛えるのではなく、内側の、特に深層部にある、細く、長く、小さい筋肉【インナーマッスル】の強さ、柔軟性のバランスによって、生み出されています。この安定性をつくることは、体幹の筋肉だけでなく、外力に対して体がそのアライメントを維持できている状態、全身のいかなる筋肉においても目標とされています。
その安定性が崩れてしまうと、頭痛・肩こり・腰痛・神経痛などの慢性の痛みを引き起こしてしまいます。そのほとんど『姿勢』が原因であるといっても過言でありません。
当クリニックにお越しになられる多くの方が、その症状の再発に苦しまれていることが多いです。
筋肉や骨格のアンバランスさを正しく把握し、それに見合った正しい運動を行うことで、その方が痛みなく動きやすい体を作り上げてゆきます。ポイントは運動の方向性はどなたも一緒ではありません。①左右の骨格の歪み、②筋力のパワーバランス、③関節の角度調整、これらの動きを指先の向きまで、細かく調整いたします。

《体をよく使う仕事の方》

つい自分の好きな方向ばかりで体を使うことが多くありませんか?
「モノを持って体を回転させるときは必ず右回りになっている」
「床からモノを持ち上げる時には、必ず左の膝をついている」など。

人はどうしても、パターン化された動きをしてしまいがちです。
このような決まった動きは、体の一側あるいは一部分ばかりを酷使することになり、その部分に負担が増えてしまいます。

また、曲がりにくい方向へ不意に力が加わると、突発的な痛みが出現してしまいます。

可能な限り「時々いつもと違う向きで作業する」や「出来るだけ左右均等に使うようにする」など、ピラティスを用いて体の使い方を工夫することで予防しましょう。

《立ち仕事の方》

基本的に立っていて、なおかつ激しい動きを伴わない仕事の方は、筋肉の柔軟性を向上させることが予防につながります。

真っ直ぐに立つことは、座っている時よりも背骨への負担は少ないため、デスクワークの人に比べると腰痛のリスクは少なくなります。

しかし、立っている時には体のある部分の筋肉が活動を続けています。
その部分とは「体の背面の筋肉」です。

人の体の前面にある筋肉は『活動』にとって必要な筋肉で、背面にある筋肉は『姿勢保持』にとって必要な筋肉です。

医療図5カラー

背面の筋肉とは
  • ふくらはぎの筋肉(腓腹筋、ヒラメ筋)
  • 太股の裏の筋肉(ハムストリングス)
  • お尻の筋肉(大殿筋、中殿筋、小殿筋)

腰の筋肉(脊柱起立筋などの背筋)です。
これらをバランス良く使うことで姿勢をキレイに、疲れにくく、保てるようになります。
そういった方には、『スイミング』が良いでしょう。これは、背中を反る筋肉の強化、上半身と下半身の柔軟性の向上に適しています。

スイミング
【スイミング】

《デスクワークの方》

1のコピー一日の大半を机に向かって仕事をしている方が留意するべきことは、座位姿勢です。
机の上にパソコンを置き、終日パソコン画面に向かっている方も多いと思います。

その場合は、パソコン画面の位置にも留意する必要があります。
ほとんどの方が背中が丸くなり、顔を少し突き出した姿勢になっていると思います。

特にノートパソコンは、モニターの位置がデスクトップパソコンに比べ低い位置になるため、さらに猫背と顔の突き出しが強くなります。

また同時に骨盤も後ろに倒れた状態(後傾)になるため、時間の経過とともに、さらに猫背が進むという悪循環になってしまいます。

猫背は腹筋を短縮させることになり、やがて腹筋に筋肉のこりを発生させ、
おしりや背面の筋力低下を招きます。
腹筋のこりは、腰部に関連痛を引き起こします。
それと同時に股関節の付け根にある【腸腰筋】(大腰筋と腸骨筋)も、座りっぱなしだと短縮したままになります。
この筋肉も、硬くなると腰に痛みを発生させます。

適切な座位姿勢をとることと、これらの筋肉が硬くなることを予防することがとても大切です。
そういった方には、『アーティキュレーティングショルダーブリッジ』が良いでしょう。これは、体幹の強化、腰の柔軟性の向上性にてきしています。

ASブリッジ
【アーティキュレーティングショルダーブリッジ】

当クリニックのピラティスは、完全マンツーマンで行います。そのため、どのような筋肉が弱くなってしまっているのか、どの筋肉を刺激すると身体が強くなるのか、専門的知識を駆使して患者さま、一人ひとりに合ったプロクラムを立てていきます。ぜひ、身体の悩みをお聞かせくだい。

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